Critics' Reviews

海外の反応








見目鮮やか、感情溢れる演技、そして豊かな演劇性

 
NY Theatre Guide 2016.8.14

息をつく間もないほどに、その魂、そして鬼の世界へと頭から真っ逆さまに落ちて行くようであった。
ミュージカルカンパニーOZmateは力強くステージに現れ、私たちを異世界へと連れて行ってくれる。オールキャストが女性である日本のカンパニーにおいて、その驚きは気持ちが良い。
ストーリーは混ざり合い交差し、美しい言葉、波打つようなオリジナル楽曲と共に表現される。魅惑的な生きものと物語が心地よくループする世界を体験しているようだ。
出演者は力強い立ち振る舞い、身のこなしで、苦しみ、激しさ、もろさ、絶望を、魅惑的かつユーモラスに演じきった。
ナオコ ツジイはディレクター、作曲家、作家そして作詞家で、20年来の夢であるニューヨーク公演を叶えるために劇団員を育成した。 彼女の作品は見目鮮やかで感情に溢れ、そして豊かな演劇性を持つ。私たちはこの劇団がニューヨーク公演にかける夢の実現を目撃することができたのである。その熱意とはつらつとした活気を、私はボトル詰めしたいくらいだ。

Review By: Jacquelyn Claire(ジャクリン クレア)



 





苦悩と、あたたかな魅惑

 
Stage Buddy 2016.8.14

素晴らしく才能に溢れるナオコ ツジイによって脚本、音楽、歌詞そして演出のすべてがなされており、更に彼女は抜かりなくリハーサルを重ねてきた事が伺える。
芸術化された演出、和太鼓と笛、目に鮮やかなコスチューム。
劇中の細かな動きや背景までも、その技術は精密だ。
作品の内奥には日本の伝統が感じられ、またすべての無常と、人間により繰り広げられる争い、苦悩が描かれている。
一方その舞台にかける熱意と音楽は観客を楽しませ、テーマの深刻さにとどまらぬ、あたたかく、魅惑に満ちた舞台となった。


Review By: Roark Littlefield(ロアーク リトルフィード)



 





時を超えた道義を願う

 
DC Metro Theatre Arts 2016.8.16

教訓的な伝説を追うと共に、この作品は日本古来の伝統文化の世界へと私たちを導いてゆく。
美しい所作やダンスは象徴的に鳴り響く太鼓により際立ち、忘れがたい笛の音は劇場の隅々にまで反響した。
メンバーはそれぞれの演技と歌声に深い心を乗せて、観客を作品の世界観へ引き込んだ。
OZmateが今後、この作品を更に多くの都市、そして世界中のフェスティバルで上演し、より多くの人々がこの美しさ、強さ、そして時を超えた道義を体験することを、私は願ってやまない。

Review By: Deb Miller(デブ ミラー)



 





翻訳・ゼピエリ広美 編集・松下広子