OZ’s Broadway Theaterのこけら落とし公演としてお届けするMUSICAL「RYOMA」。
2007年に初演。神戸・東京で再演を重ねたこのMUSICALは、坂本龍馬の生き様と、
彼を描く舞台を上演しようとする劇団員たちを描く劇中劇の形をとっていましたが、
今回のこけら落とし公演では、坂本龍馬の人生を全曲オリジナル版としてリメイクし、
新たな出発の作品として上演いたします。
「日本を今一度洗濯いたし申し候」
激動の幕末という時代の中で、何ものにもとらわれず己の心に忠実に生きた坂本龍馬。
彼が教科書から消える- そんなニュースも耳にする近年。
確かに彼の実像については所説あります。
しかし、彼の残した数多の手紙から、彼の確かな人物像を読み取ることができるのです。
現代において、絶大な人気を誇る〈日本の偉人〉、坂本龍馬───…
しかしそれは、彼が成し遂げた〈偉業〉そのものより、彼の唯一無二である〈人間性〉が、不動の人気を勝ち得たのではないでしょうか?
広い視野を持ち己の道を走りぬけた龍馬の姿は、今を生きる私たちに〈世界の中の日本〉について考える機会と、
自分の命を輝かせ生きるとはどういうことか?を教えてくれます。
そしてまさにこれは、OZmateが追求し続けているテーマでもあります。
いじめられっ子だった12歳から、京都で暗殺されるまで───…、彼が悩みや挫折を乗り越え、やがて、土佐の旧友 武市半平太や岡田以蔵・饅頭屋長次郎らの生き様から「生きる」意味を見出していくまでを全24曲で描く、オリジナルミュージカル。
初演から12年。この年月の中、まさに悩み挫折を乗り越えNY公演を成功に収めたOZmateの役者陣が、今新たな心でお届けする、OZ's Broadway Theaterこけら落とし公演 幕末ロックミュージカル「RYOMA」…どうぞご期待下さい!
――― 作・演出・主宰 辻井奈緒子
龍馬12歳。母を亡くし泣く龍馬に姉の乙女は問う。
「人はみんな死ぬ。どうせ死ぬんやったら生まれてこんでもいいのに。それでも人は生まれてくるんよ。なんで?」
答えられない龍馬。そして乙女は言う。
「みんなそれを探しながら生きていく。龍馬も探さんといかんのよ。生まれてきた意味を。」
.
.
.
嘉永六年、龍馬17歳。
剣術修行に赴いていた江戸・浦賀に、ペリー率いる黒船がやってきた。アメリカの巨大な蒸気船に、海の向こうの広大な世界を垣間見た龍馬は、憧れと希望で胸を膨らませる。
しかし土佐に戻った彼を待ち受けていたのは、身分差別という厳しい現実だった…
「命を輝かせて、今を生きる」
向かいくる困難の最中、龍馬は何を考え、どう行動するのか。
そして次々と直面する友の“死”。
武市、以蔵、長次郎───… 彼等の“生き様”が龍馬にもたらしたものとは───?
幕末という激動の時代、葛藤を抱えながらも己の心のまま真っ直ぐに生きた坂本龍馬。
彼の波瀾の生涯を全24曲で綴るOZmateの原点、渾身のオリジナルミュージカル!